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既存営業所の建替え計画として、業務環境の向上と企業イメージの発信を目的に計画した。

施主はベアリングを取り扱う企業であり、その企業らしさを建築全体で表現することをテーマとしている。建物のシンボルとなる丸窓にはベアリングをモチーフとして採用し、企業のアイデンティティを感じられるデザインとした。

吹抜けに面する手摺にはパンチングメタルを採用し、ベアリングを連想させる円形のモチーフを随所に取り入れることで、空間全体に統一感を持たせている。

本計画は、施主と当社代表が30年来の知人(青年会時入所同期)であったことをきっかけに始まった。長年にわたる信頼関係のもと、企業としての想いや将来像について意見を重ねながら計画を進めている。

外観では、キャンティレバー(はね出し)部分に企業カラーであるブルーをアクセントとして採用し、印象的なファサードを形成している。また外壁の企業ロゴを、施主の希望によりあえて一部を欠いたデザインとしている。これは「未完成」を表現したものであり、常に成長と挑戦を続ける企業姿勢を象徴している。

エントランスは木目を基調とし、来訪者を温かく迎え入れる空間として計画した。社員用下足入れ上部には企業ロゴを配置し、営業所の顔としての存在感を持たせている。内装計画では、建築を学ぶ施主のご息女の意見も取り入れ、素材や色彩を検討した。木質感とブルーのアクセントにより、信頼感と親しみやすさを両立した空間としている。

来客エリアにはオープンな打合せスペースを設け、その奥に打合せ室を配置することで、用途に応じた使い分けができる構成とした。打合せ室にはクリアガラスの建具を採用し、開かれた企業姿勢を空間として表現している。また、打合せ室からは一部富士山を望むことができ、外部環境と緩やかにつながる視線の抜けが、落ち着いた打合せ空間に豊かさを与えている。

執務空間は十分な採光と視線の抜けを確保し、明るく開放的なオフィス環境を実現した。企業の想いや価値観を空間全体に取り込み、働く人にも訪れる人にも親しまれる営業所となっている。

竣工:2026年
​担当:小倉・鎌田

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