1つめは文化の香りの乏しい静岡市に息吹を吹き込み、広く市民に開放したい。2つめは不確実な時代にあって、人間の生きることの尊さを悟り、「生命を感応する場」を創出したい。3つめは釈尊がインドのサールナートにおいて仏教の教えを説かれた地にちなみ、サールナートの仏塔のイメージを表現したい。建設に当たって、建築主である宝泰寺住職さんから示された三つの柱をコンセプトとしたのが、このサールナートホール。三つの円弧の結合をプランの主軸とし、互いに結合し融合する空間のドラマを設計のポイントとした。シューボックススタイルとした主役のホールは、固い材料の構
成により、音響測定の結果、日本一の評価を得、稼働率87%と好評である。“間”を意識したホワイ
エ、直径3.5m・高さ11m、仏体3体を描いた瞑想空間、独自性を持つ外観も特徴となっている。